【被災地へ 石油列車】「こんなことして大丈夫なんですか?」… 幻に終わった36トン積み作戦 (1/2ページ)

2017.5.22 06:10

タンク貨車「タキ38000」(日本石油輸送提供)
タンク貨車「タキ38000」(日本石油輸送提供)【拡大】

  • タンク貨車に貼る特製ステッカー

 JR東も協力 1日で入線確認

 JR貨物では、入線確認なしで運行できるタンク貨車「タキ38000」の手配に着手した。タンク貨車を所有するのは日本石油輸送(JOT)や日本オイルターミナル(OT)といった石油輸送・保管の専門会社。JR貨物の要請を受け、JOTが調査に入る。タキ38000の所在はすぐにわかった。

 特製ステッカー作成

 「宇都宮に7両、千葉に15両、他のオイルターミナルに貸し出しているものが十数両あります。検査切れの車両も何両か…」。JOTの石油部長(当時)だった原昌一郎さんは、部下からの報告を聞きながら「少ない」と感じていた。通常、石油列車は20両弱のタンク貨車を牽引(けんいん)する。緊急輸送とはいえ、効率が悪すぎる。JR貨物側でも編成に苦慮していた。最終的に集められたのは36両。「ぎりぎり2編成か」。JR貨物で機材調達を担う松田佳久さんがつぶやく。異常時対応を指揮する安田晴彦さんは「根岸から盛岡まで往復で3日。2編成では3日に1度運休だな」と唇をかむ。需要がある限り毎日定期的に運行させたいのが鉄道屋のさがだ。新型で大容量のタンク貨車「タキ1000」は確保できていたが、入線確認が壁となり投入できない。

 そんな中、JOTではある作戦が進められていた。原さんらはJOTの商社部門に働きかけ、タンク貨車に貼る特製ステッカーを作成していた。本来45トンの石油を積めるタキ1000に、36トンだけ入れて運んでいることを証明するステッカーだった。原さんの部下だった渡辺圭介さんはおもわず「こんなことして大丈夫なんですか?」と聞いた。

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