【被災地へ 石油列車】難所に挑むベテラン運転士 急勾配・カーブ 磐越西線で輸送 (1/3ページ)

2017.6.19 05:52

磐越西線で石油列車を運行した遠藤文重運転士
磐越西線で石油列車を運行した遠藤文重運転士【拡大】

 福島県にある郡山貨物ターミナル駅(郡山タ駅)。首都圏方面、仙台方面から貨物列車が乗り入れてくる、物流の要衝だ。JR貨物の郡山総合鉄道部には約20人の運転士が所属している。その中の一人、遠藤文重さん(当時53歳)は震災当日、非番で自宅にいたところ激しい揺れに襲われた。

 非現実的なルート

 「東北本線の黒磯以北の施設が大きく損傷した。当分走れないから」。翌日、運転士の詰め所で、運転課長は当面の自宅待機を告げた。遠藤さんは自宅と両親のいる避難所、職場を巡回する日々が続いた。

 「聞いたか? 石油列車が青森を通って盛岡に来るってよ」

 震災から数日後、臨時石油列車の情報が入ってきた。「じゃあ、郡山にも来るのかね」

 「東北本線はだめだぜ」「新潟から磐越西線じゃないのか?」「まさか」。運転士仲間の話題はいつしか郡山行き石油列車でもちきりになった。

遠藤さんは「磐越西線ルートはあり得る」と思った

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