稚内信用金庫の本店(ブルームバーグ)【拡大】
◆金融政策に危機感
日銀は昨年9月、量を目標とした従来の枠組みを転換して長短金利操作を導入。10年物国債金利で0%程度の目標を設定した。増田氏は「日銀は長期金利をコントロールできると言っているが、絶対にできない。一時的にできるように見えても、今は皆、日銀の言うことを聞いているふりをしているだけだ」と懐疑的だ。「修羅場になったら誰も手をつけられない状態で壊れていく」と予測する。
増田氏は「今の金融政策の下では、時間がたてばたつほど生き残れる金融機関の数は減っていき、そして誰もいなくなる。何をそんなに心配しているのかといわれるような、心配性の人たちしか生き残れない」と危機感をあらわにした。(ブルームバーグ Masahiro Hidaka、Toru Fujioka)