iPhone発売10年、日本市場を侵食 「ガラケー」の雄だったNECら追い込み (1/2ページ)

2007年6月、ニューヨークで発売された「iPhone」(ロイター=共同)
2007年6月、ニューヨークで発売された「iPhone」(ロイター=共同)【拡大】

  • 2007年1月、「iPhone」を発表するアップルCEOのスティーブ・ジョブズ氏(AP)

 米アップルがスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を発売して29日で10年を迎えた。画面を指で触って操作する革新性や音楽プレーヤーなど多彩な機能で市場を席巻し、豊富なアプリも備え人々の暮らしを一変させた。世界のスマホ市場では韓国サムスン電子や中国メーカーが攻勢をかけており、顧客争奪戦は激しさを増している。日本企業も大きな影響を受けた。

 電話を再発明

 「きょう、アップルは電話を再発明する」。2007年1月、最高経営責任者(CEO)だった故スティーブ・ジョブズ氏はサンフランシスコでの発表会で「全てを変えてしまう革命的な新製品」としてアイフォーンを紹介した。

 当時有力な製品にあったキーボードをなくし、画面をタッチして操作する方式を採用。シンプルなデザイン、音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の機能を取り込んだことも人気に火を付け、半年後の6月29日に米国で発売された際は店に長蛇の列ができた。

 08年にアプリ市場を開設。今ではゲームや趣味から仕事まで200万種類を超え、外部の開発者も巻き込んだ「経済圏」(ティム・クックCEO)を形成した。

 アイフォーンが牽引(けんいん)したスマホ市場めがけて、米グーグルの基本ソフト(OS)を使った勢力が相次いで参入した。米調査会社ガートナーによると、スマホ市場の世界販売シェアは、09年にフィンランドのノキアがトップ、カナダのブラックベリーが2位だった。11年にはアップルが首位に躍り出るが、その後、サムスンがトップの座を奪った。

 日本ではアイフォーンは08年7月に発売され、現在50~60%のシェアを持つとされる。「ガラケー」時代の雄だったNECやパナソニックはスマホから撤退に追い込まれた。ソニーや富士通も劣勢が続く。

近年は販売に頭打ち感が出ている

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。