経営再建中のシャープの首脳は3日、平成29年4~6月期の連結純損益が黒字になるとの見通しを明らかにした。親会社の台湾・鴻海精密工業の規模を生かした調達や物流のコスト削減を進めており、30年3月期の業績見通しで示している4年ぶりの通期黒字に向け、まずは順調に滑り出した形だ。
四半期ベースでは28年10~12月期以降、3期連続の黒字となる。シャープ首脳は3日、記者団に「黒字は予定通り」と述べ、主力の液晶パネルを始めとする各事業の収益拡大に自信を示した。
シャープの29年3月期は純損益が248億円の赤字だった。業績回復が軌道に乗り始めたことから、先月末には東京証券取引所2部から1部への復帰を申請している。