2017年型ホンダ「アキュラNSX」(ブルームバーグ)【拡大】
17年型NSXはミシェル・クリステンセン氏が外観をデザインし、米オハイオ州で生産されているが、計算されたアングルやアグレッシブさが抑えられているという点で、1990年に日本で生まれたオリジナルのNSXと同じスタイルに従っている。
NSXの外観やドライビング感を説明するのに、「アグレッシブ」や「粗削り」といった言葉では表現できないし、「エレガント」や「曲線が美しい」といった言葉もふさわしくない。NSXはこうした極端な評価尺度の中間に位置する。ダンサーのようなバランスと侍の身のこなしを兼ね備えた中性的なクーペ、とでも言えばいいだろうか。
NSXの加速のスピードおよびステアリングとブレーキの反応の速さは、アウディR8やマクラーレン570Sに十分匹敵する。こうした精密さは退屈どころかわくわくしてくる。NSXを30分間運転してみるといい。戻ってきてから、楽しくなかったとは絶対に言えないはずだ。(ブルームバーグ Hannah Elliott)