セブンーイレブン・ジャパンが「コーヒーかす」をリサイクルして作った消臭除菌剤の製品イメージ【拡大】
コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンが、環境負荷低減の取り組みを強化している。
6月から、いれたてコーヒー「セブンカフェ」の販売の際に発生する「コーヒーかす」を再利用して作った消臭除菌剤を、セブン-イレブンの全店舗(4月末時点で1万9453店)において、清掃用品として導入した。
セブンカフェは年間で約10億杯を販売している。1杯ずつコーヒー豆をひき、ドリップ方式で抽出するため、販売と同時に一定量のコーヒーかすが発生する。これまでは、これを廃棄処分していた。
コーヒーかすには「コーヒー酸」「キナ酸」といった消臭成分が含まれている。コーヒーかすの一部をリサイクルし、消臭成分を抽出することで、消臭除菌剤を開発した。自社の店舗で使用することで、廃棄物の削減につながる。
一方、温室効果ガスの削減に向け、セブン-イレブンで販売するオリジナル「サンドイッチ」の包装に、5月末から二酸化炭素(CO2)の排出を抑えた素材の使用を開始した。