「クライスラー」年内にも国内販売終了、売り上げ不振 フォードも撤退、米ブランド低迷


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 欧州自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、米国発祥の「クライスラー」ブランドの車に関し、早ければ年内にも日本国内での販売を終える方向で検討していることが24日、分かった。2016年の国内販売台数は300台弱にとどまり、売り上げが振るわないためだ。

 昨年はフォード・モーターが日本から撤退しており、米国ブランドが低迷に苦しんでいる。

 クライスラーの国内販売台数は、ピーク時の1996年に1万7404台に達したが、16年には約60分の1の283台にまで沈んでいた。

 FCAの日本法人は、クライスラーで唯一扱っているセダン「300S」の販売を年内にも終える見通し。終了が18年にずれ込む可能性もある。新たな車種は売り出さない方針だ。今後は販売が好調なイタリアの「フィアット」や、需要が伸びている米国の多目的スポーツ車(SUV)ブランド「ジープ」に力を入れる。

 日本国内にはジープの正規販売店が70店舗超ある。これまでは店舗名にクライスラーとジープの双方を掲げていたが、昨年からジープに順次統一。店舗もジープを想起させる黒の外観へと変更を進めている。

 クライスラーは販売不振に金融危機が追い打ちを掛け、09年に経営破綻した。その後、イタリアの自動車大手フィアットがクライスラーを買収し、経営統合した。

 日本国内の輸入車市場は拡大しているが、米国ブランドはメルセデス・ベンツなどの欧州勢に押されて不振が際立っている。フォードやクライスラーとともに自動車大手3社(ビッグスリー)の一角をなしたゼネラル・モーターズ(GM)は日本での販売を続けている。

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