マルコメ(長野市)は、主力商品のみその主原料である大豆を活用したヘルシーブランド「ダイズラボ」の4商品を、8月下旬に発売する。パンやカレールーなど、本来なら小麦粉を使う食品で大豆粉を代用することで、糖質の削減とタンパク質のグルテンを含まない商品を実現。健康・美容意識の高い消費者層に訴える戦略だ。
マルコメは、糖質制限ダイエットなどで小麦粉や糖質を含む食品を避ける消費者や、サプリメントを中心にプロテイン(タンパク質)需要が高まっていることに着目。糖質が低く、グルテンを含まない上、植物性タンパク質などの栄養素を摂取できる大豆粉を、小麦粉に置き換えた食品開発に取り組んだ。
ホームベーカリー用「大豆粉と米粉の食パンミックス」は、大豆粉と米粉を使い、小麦粉の食パンと比べて糖質を30%削減した。「大豆粉のカレールー」は、小麦粉を使ったときと比べて糖質を25%削減。蒸しケーキ「大豆プロテインスイーツ」は、日本初のプロテインスイーツ教室を主宰する山崎志保さんと共同開発した。また、沖縄県発祥の人気メニュー、タコライスを商品化した「ダイズラボ タコライス」は、ひき肉の代わりに大豆を使用することで、カロリーや脂質を抑えた。
タコライスを除く3商品は、適正な糖質であることを示す「ロカボマーク」を付け、健康・美容志向の高い消費者にアピールする。