産総研、新技術でイベント盛り上げ　スマホや照明、音楽に連動

　音楽に合わせて携帯機器や電化製品を同時に動かす技術を産業技術総合研究所（茨城県つくば市）が開発し、計１００台以上のおもちゃのロボットやスマートフォンが連動して踊ったり光ったりするデモンストレーションが報道陣に公開された。

　後藤真孝首席研究員は「数万台規模で動かせるか実証実験し、音楽イベントの演出などに使えるようにしたい」と話した。

　デモでは、アップテンポな音楽が流れると、スマホの画面に色鮮やかな映像が次々と現れ、家庭用の照明機器が点滅。電動カーテンも開閉し、高さ２５センチほどのおもちゃのロボットが踊るように腕や頭を動かした。

　産総研によると、これまで同時に多数の機器を連動させるには、そのたびに専用のシステムを開発しなければならなかった。今回の技術を使うと、インターネットを通じて市販の機器やスマホをつなぎ、簡単に連動させられるという。