EV拡大、アピール合戦 VWにダイムラー… 日本勢も挽回必至 (1/2ページ)

 電気自動車(EV)の導入拡大をめぐり、メーカー各社がアピール合戦を繰り広げている。独フォルクスワーゲン(VW)は11日、2025年までにEVを50車種投入すると発表。独ダイムラーも22年までに全車種に電動化モデルを用意する方針を打ち出した。欧州勢が「EVシフト」を前面に押し出し、環境規制の強化を急ぐ各国政府などへの売り込みを図る中、日本勢も対応を急がなければ競争力を失いかねない。(今井裕治)

 VWは、25年までに80車種の電動化の新型車を投入する。内訳はEVが約50車種、プラグインハイブリッド車(PHV)が約30車種。これまで同社は25年までに30車種の電動化モデルを投じるとしてきたが、さらに踏み込んだ。

 VWはさらに電動化車両の開発強化に向け、30年までに200億ユーロ(約2兆6千億円)超を投じる。車に搭載する電池性能の向上のほか、工場設備や充電設備を整え、30年にはグループの全約300車種に電動化モデルをそろえる方針だ。ミュラー会長は「自動車産業の(電動化への)変革は止められない。VWが主導する」と意気込んだ。

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