東急世田谷線で「招き猫電車」運行 3月末まで猫ずくめ

世田谷線上町駅を出発する招き猫電車=25日、東京都世田谷区
世田谷線上町駅を出発する招き猫電車=25日、東京都世田谷区【拡大】

 東京急行電鉄は25日、世田谷線で招き猫のイラストをラッピングした電車の運行を始めた。沿線の名所で「招き猫発祥の地」とされる豪徳寺(東京都世田谷区)にちなんだ。車内のつり革も、持ち手に耳と手を付けて招き猫の形にしたほか、床に猫の足跡を描くなど、猫ずくめになっている。来年3月末までの予定。

 世田谷線の前身「玉川線」が開業から110年を迎えたのを記念して企画した。豪徳寺は彦根藩主、井伊家の菩提寺(ぼだいじ)として知られ、2代藩主の井伊直孝が猫に手招きされて境内に入ったことで雷を避けられたという言い伝えがある。豪徳寺の粕川徹哉副住職は「乗客や沿線の人たちに幸せを運んでくれる電車になってほしい」と話した。