【トップは語る】野村不動産 海外事業を新たな収益源に (1/2ページ)


【拡大】

 □野村不動産社長・宮嶋誠一さん(59)

 --2年目に入った中期経営計画(フェーズ1)の進捗(しんちょく)状況は

 「住宅部門も上昇してきた。賃貸部門は空きがなく稼働率は高い。仲介などのサービス・マネジメント分野も安定的に伸びており、850億円の営業利益目標を達成させる」

 --海外事業展開は

 「信頼できる現地優良パートナーとアライアンスを構築しながら開発事業を推進していく。2016年3月の中国・瀋陽での分譲住宅事業を皮切りに、ベトナム・ホーチミンにも進出。両案件とも順調に売れている。新たにタイ・バンコクでも同事業に参画。フィリピン・マニラでは三越伊勢丹ホールディングスと共同で住宅と商業施設の一体開発に乗り出す」

 --将来は収益の柱になり得るのか

 「25年3月期までの長期計画で海外事業を成長分野の一つに位置づけ、不動産ニーズが高まる東南アジアを中心に住宅・賃貸事業で3000億円の投資計画をもつ。ジャパンテイストが欲しい現地デベロッパーがいるので、街づくりに日本のノウハウとお金をもっていく。今は種まき段階で赤字だが、22年3月期までのフェーズ2では収益に貢献してくる」

続きを読む