NTTのマンホール蓋、50年ぶり新デザイン 摩耗少なく交換の期間3倍

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 NTTは、マンホール鉄蓋の表面デザインを約50年ぶりに刷新する。現行デザインは「T」字模様だが、新デザインは円形蓋の表面に四角形と六角形を組み合わせた突起を配置した。2017年度グッドデザイン賞を受賞した。耐摩耗性に優れ、すり減るまでの期間を3倍に延ばすことができる。交換時期も一目で分かるため、維持管理費用を抑えられる。来年から全国で導入される。

 鉄蓋は全国に約70万個ある。鉄製だが、車が通ったり砂がかかったりすれば摩耗し、スリップの危険性が高まる。そのため職員が定期的に測定工具で鉄蓋の溝を測り、一定の数値まですり減っていれば新しいものに交換する。

 新デザインは点検コスト削減を目的に開発をスタート。中央のロゴの周りに、六角形の上に四角形を重ねた突起や、四角形の突起を約220個配置した。

 摩耗原因となる砂を排出しやすいデザインとし、突起上段の四角形がすり減って六角形模様が浮き出れば交換時期と、目視で判断できる。将来的には車載カメラの画像認識による点検も視野に入れている。