西室泰三元東芝社長死去 経済界に悼む声 日商会頭「一時代を画した」

 東芝や日本郵政で社長を務めた西室泰三氏の死去(享年81)に、経済界から19日、哀悼の意が示された。

 日本商工会議所の三村明夫会頭はこの日の記者会見で、「一時代を画した人物で、みんなを引っ張るタイプの経営者だった」と振り返った。三村氏は、西室氏から日本郵政の社外取締役の就任要請を受けた際の出来事を紹介。「つえを引いた痛々しい姿で『よろしくお願いしたい』と言われた。年を取っても頑張っておられる姿に、自分も協力しないといけないと思った」と語った。

 経団連の榊原定征会長は「西室さんは経団連副会長、評議員会議長として地球温暖化問題などの解決に向けて尽力された。多岐にわたる舞台で活躍されたお姿は今も記憶に残っている」とのコメントを発表した。