AI、環境…技術力を競う 東京モーターショーが27日開幕 (1/2ページ)

トヨタ自動車が東京モーターショーで公開する「Concept愛i(コンセプト・アイ)」(右)と2人乗りの超小型電気自動車(左)、1人乗りの三輪車
トヨタ自動車が東京モーターショーで公開する「Concept愛i(コンセプト・アイ)」(右)と2人乗りの超小型電気自動車(左)、1人乗りの三輪車【拡大】

  • 日産自動車EV「リーフ」のスポーツ仕様車
  • ホンダEVの試作車「アーバンEVコンセプト」
  • トヨタ自動車の燃料電池車「ファインコンフォートライド」

 27日に開幕する2年に1度の自動車の祭典、東京モーターショーに向け、国内自動車メーカーの出展内容が21日までにほぼ出そろった。各社は人工知能(AI)で運転を高度に支援するコンセプト車のほか、世界的な環境規制を追い風に開発競争にしのぎを削る電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)の技術力もアピール。近未来の市場を占う前哨戦となりそうだ。

 水素を燃料とし運転時に二酸化炭素(CO2)を出さないFCVを究極のエコカーと位置付けるトヨタ自動車は18日、FCVの6人乗り高級車とバスの試作車を展示すると発表した。高級車は3分程度の水素充(じゅう)填(てん)で約1千キロの走行が可能。自由に調整できるシートの導入など、快適な乗り心地にもこだわった。

 またトヨタは“未来の愛車”をテーマにしたコンセプト車「コンセプト・アイ」も公開予定。AIが運転手の表情や声などから心理状態を推定し、支援が必要な場合に自動運転に切り替える機能などを訴求する。

 先進機能と走る喜びを両立した新機軸の競演も見どころ。ホンダは「自分をもっともっと連れ出すんだ」をテーマに、車と一体になったような運転感覚を目指したAI搭載の「スポーツEVコンセプト」を世界初公開。2019年に欧州で売り出す小型EVのベースとなる試作車も披露する。