【日本発!起業家の挑戦】無料WiFiへの自動接続・認証を実現 「タウンWiFi」の戦略 (1/5ページ)

タウンWiFiを運営する荻田剛大氏
タウンWiFiを運営する荻田剛大氏【拡大】

 □タウンWiFi荻田剛大CEOに聞く

 国内のスタートアップが大企業に真っ向から挑戦して勝つことは珍しい。しかし、荻田剛大CEOの率いる「タウンWiFi(ワイファイ)」はまさにそれを成し遂げようとしている。

 タウンWiFiは街中の無料WiFiスポットを探し出し、自動的に接続・登録・認証まで行うモバイルアプリだ。タウンWiFiは主にユーザーエクスペリエンスの向上と口コミによってユーザーを獲得してきた。2015年に合同会社WiFiシェアとして創業して以来の道のりと海外進出について荻田氏に聞いた。

 世界200万カ所で

 --周囲のWiFiスポットを利用するための類似のアプリは複数あります。タウンWiFiの特徴は

 「とにかく簡単に使えることです。タウンWiFiは、世界中のほとんどの公衆WiFiスポットを利用するときに必要な認証、ログイン、登録をすべて自動で行います。他のアプリは、通信できるようになるまでにウェブサイトを開いて何かを選択したり入力したりと数画面を経なければならないものが多いです」

 --「世界中のほとんど」というと大げさに聞こえますが、仕組みはどうなっているのですか

 「現在、世界各国で200万、日本国内では40万カ所のWiFiスポットに接続できます。今のところ、海外で多いのは米国内のスポットです。WiFiを提供する大企業と提携関係にはありません。私たちのような小さな会社にとって大企業との交渉はとても難しいと思います。私たちがやっているのは、たとえば東京メトロやスターバックスといった場所で利用できる無料WiFiの登録プロセスを自動化するということです」

どのようにスポットを増やしたのか