スムーズ搭乗 新千歳でも 全日空、羽田に続き自動手荷物預け機

利用客に「自動手荷物預け機」の使い方を説明する全日空のスタッフ=8日午前、新千歳空港
利用客に「自動手荷物預け機」の使い方を説明する全日空のスタッフ=8日午前、新千歳空港【拡大】

 全日空は8日、北海道の新千歳空港に、乗客が有人カウンターに並ばずに済む「自動手荷物預け機」を10台導入し、運用を始めた。羽田に続き全国2例目で、搭乗手続きをスムーズに進めるのが狙い。来年度以降、福岡、大阪(伊丹)、那覇の各空港でも順次整備していく予定だ。

 新千歳空港の国内線ターミナルではこの日、全日空のスタッフが利用客に自動預け機の使い方を説明。仕事で仙台空港に向かう北海道旭川市の公務員、佐藤晃央さん(41)は「少し戸惑ったが、並ばなくて済むので便利になると思う」と話した。

 自動預け機は全日空が2015年、羽田で使用開始。乗客が案内に従って自ら機械を操作し、発行されたタグを荷物に巻き付けて預ける。

 これまでは、カウンターの係員が手荷物一つずつをエックス線で調べ、危険物がないか確認できればシールを貼り、預かる方法が取られてきた。

 エックス線検査についても、全日空は新千歳で荷物預かり後に自動的にできる新型装置「インライン・スクリーニング・システム」を導入。自動預け機と併せることで、荷物の機体搭載までの時間短縮と人員削減につながると期待される。