東急電鉄「アウトドアオフィス」イベント 河川敷テントでテレワーク

東京急行電鉄が多摩川河川敷で実施したテレワークのイベント=川崎市高津区
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 東京急行電鉄は、田園都市線二子新地駅(川崎市高津区)近くの多摩川河川敷を使い、テレワークのイベントを開いた。河川敷にテントを並べ、そこで仕事をしてもらうことで、働く場所を変えれば新しい発想が生まれるのではと考え、「アウトドアオフィス」と銘打って、新たな働き方を提案した。

 河川敷には、アウトドア用品を製造販売するスノーピーク(新潟県三条市)製のテントや日よけ用タープが並び、その下ではスーツ姿で会議や打ち合わせに臨む光景が見られた。

 イベントに参加した富士通ミッションクリティカルビジネスグループの松尾茂代表は「社内の会議はどうしてもぎすぎすした雰囲気になりがち。気分を変えて外で会議をする方が建設的な議論が進みそうだと考えた」と話す。テーブルには各自で好きな菓子や飲み物を持ち込み、ちょっとしたピクニックのような雰囲気だった。

 東急電鉄の都市創造本部事業統括部の小林乙哉・企画課長補佐は「多様な働き方が求められる中で働くこと自体の概念を変える必要がある。IT(情報技術)インフラが発達し、屋外で働くこともできるのではと考えた」と話した。同社は沿線にコワーキングスペースを設置するなど、多様な働き方を後押しする取り組みを進めている。