KKRの日立子会社買収、TOB価格引き上げ 売却総額2500億円超の見通し

日立製作所の本社=東京都千代田区丸の内
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 日立製作所は24日、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)による日立国際電気に対する株式公開買い付け(TOB)の価格が2900円から3132円に引き上げられると発表した。日立国際電気の株価が上昇しているためで、KKR側から提案があった。

 日立国際電気は半導体製造装置を手がける日立の子会社。TOB期間は11月24日までの予定だったが、12月8日まで延長した。売却総額は2500億円超まで膨らむ見通し。

 KKRは当初、8月上旬からTOBを実施する予定だったが、4月の発表後に株価が上昇したため開始をいったん延期し、10月12日から買い付け価格を引き上げて開始していた。その後、さらに株価が上昇した。