【三菱マテ不正・会見詳報(3)】竹内社長「組織の壁が高くなっている」 (2/4ページ)

検査データ改ざん問題について会見する三菱マテリアルの竹内章社長(左から2人目)=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)
検査データ改ざん問題について会見する三菱マテリアルの竹内章社長(左から2人目)=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)【拡大】

 -子会社から情報がすぐに上がってこない風土をどう認識し、どう改善するか

 竹内氏「社内カンパニー制をとって、各事業ごとに機動的運営と決済の権限を与えていた。こうした中、私が認識しているのは、組織の壁が高くなっていることだ。社長就任以来やろうとしているのはカンパニー間の連携や人の連携。グループ内の風通しを良くする施策を進めていたところだった。今後もグループ内の風通しがよくなるようにしていきたい」

 --改竄(ざん)問題が重大事故につながる可能性ないのか

 村田氏「顧客との契約の中で製品をつくっており、重要なところはいろいろ検査していると思う。今回の不適合品の逸脱がどれくらいかという生データを顧客に開示した。どう使われるかが分からないからだ」

 --重大事故の可能性が否定できない中、公表が遅れたこととの兼ね合いをどうとらえたらいいか

 村田氏「ご指摘のところは真摯に受け止めなければいけないと思っている。時間がかかった一つに逸脱量という、どれだけ逸脱しているかをしっかり把握しないと、客と相談できない。客の混乱招くだけと思った。1個1個の精査にすごく時間がかかってしまった。真摯に受け止め、そこはおわび申し上げます」

 --不正が始まった時期、過去何年にわたって不正が続けられてきたのか。また、組織ぐるみでの不正だったのか

人事交流ほとんどなかった