経営再建中の東芝は6日、傘下に置くバスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の川崎ブレイブサンダースの運営権を、ディー・エヌ・エー(DeNA)に譲渡すると発表した。今季は現体制のまま継続し、2018~19年シーズンから移行する。Bリーグも同日の理事会で承認した。
川崎は1950年に東芝バスケットボール部として創部。2015~16年シーズンに旧ナショナルリーグ(NBL)で最後の王者となるなど、国内トップリーグを計4度制した強豪。Bリーグ元年だった16~17年シーズンは準優勝した。東芝の関連会社TBLSサービスがチームを運営し、川崎市とどろきアリーナを本拠地としている。
DeNAはバスケットボールの潜在的な価値や将来性を評価し、東芝と協議を続けていた。
また、東芝は同日、見直しの対象としていたラグビー部と野球部の運営は、自社で継続すると発表した。事業譲渡を決めたバスケットボールはプロチームなのに対し、ラグビーや野球は外国人選手などを除き多くが社員のため、雇用維持を重視した。
東芝は長寿テレビ番組の「サザエさん」と「日曜劇場」のスポンサー降板に踏み切るなど、本業と関連性の薄い経費の削減を進めている。
ラグビー部は日本代表のリーチ・マイケル主将が所属する屈指の強豪として知られる。野球部も都市対抗野球大会で7度の優勝を誇る名門だ。