【ハザードマップ】西日本冷食/neix 粉飾発覚、金融機関の支援得られず (1/3ページ)

 ▼西日本冷食 西日本冷食は11月22日、福岡地裁から破産開始の決定を受けた。

 同社は中国産のシャコや小柱などの輸入販売を主体とし、一部国内産の水産物も取り扱っていた。また、シャコの未利用部分を飼料にしたうなぎの養殖技術で特許を出願。ベンチャーキャピタルからの出資や自治体からの補助金を得るなどして事業を拡大してきた。

 2013年10月に設立した関連会社と連携し、自社ブランドうなぎを14年夏から出荷。さらに同じ飼料でスッポンの養殖販売も始めた。これに伴い売上高は拡大し、16年8月期には約10億100万円を計上した。

 しかし、最近は資金繰りが厳しく、今年5月には金融機関への返済が困難となりバンクミーティングを開催。その際に関連会社とともに決算内容への疑義が生じたとされ、各取引銀行が従来の支援姿勢を変え、6月には一部金融機関が債権譲渡を実行した。金融機関や株主からの訴訟もあり、8月には債権者から破産を申し立てられ、今回の措置となった。