NHK、最高裁判決を受信料徴収の「錦の御旗にしない」「公平負担の徹底に努めたい」 上田良一会長会見詳報 (3/5ページ)

NHKの上田良一会長(伴龍二撮影)
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 --受信料の徴収で、これまでトラブルがなかった、とは言いがたい。今回の判決で、強引、高圧的な徴収が行われるとも考えられる。それが起きないようにするための対策は

 「基本的には現場で対応している。いろんな不祥事や問題が発生しているので、最前線で視聴者とコンタクトを取っている人は、たとえ委託先であっても、NHKが本来的に果たしている役割をしっかり説明し、ご理解をいただく。その教育や指導は、プログラムを作って対応している。これまで残念ながら徹底できていなかった部分があることは否めないが、その方向で努力していることは事実」

 (営業局長)「お客さまからのクレームやトラブルがゼロというまでにはなかなか行かないが、営業の目標と同じように減らしていく。訪問活動を契機としたお客さまの声の件数もすべて理事会や経営委員会に報告して減らすように努めている。教育研修指導、職員が帯同して歩くことを含めて、いろんな教育活動をやっている」

 (営業局長)「今回、最高裁の判決が出たが、すでに昨日の段階で、全ての訪問員に対し、基本的には丁寧な説明を必ずすること。“錦の御旗”のようなものを掲げて説明がおろそかにならないよう、文書を出して徹底を図っている。営業部門としては最もなくさないといけない問題と考え、最大限努力しているところだ」

 --訴訟を起こしてもNHKは負けない、という判決になった。これまでより訴訟を多く起こすことはありうるか