ゆうパック前年同月比2割増、一部で遅配も…料金据え置きでヤマト、佐川から流入か

定例会見に臨む日本郵政の長門正貢社長=21日、東京都千代田区(西岡瑞穂撮影)
定例会見に臨む日本郵政の長門正貢社長=21日、東京都千代田区(西岡瑞穂撮影)【拡大】

 日本郵政の長門正貢社長は21日の記者会見で、「12月は歳暮シーズンで、前年と比べて宅配便の扱い量が2割くらい増えている」と述べ、今月に入って一部でゆうパックに最大半日程度遅配が起きたと明らかにした。インターネット通販の拡大に加え、10月からは宅配便最大手のヤマト運輸、先月からは佐川急便も料金を値上げしており、来年3月までゆうパックの料金を据え置いた日本郵便に荷物が流れ込んだとみられる。

 日本郵便によると、今月4日と11日に新大阪局と新東京局で配送先ごとの仕分けが間に合わず、計約1万3500個の荷物のトラックへの積み込みが遅れた。予定より後の便のトラックに載せたが、配送が通常より約半日遅れたという。

 また、今月4~7日、両局構内で配送用トラックが渋滞し、一般道まであふれる事態も発生したという。

 日本郵便では労働力確保のためアルバイトのほか、人材派遣会社も活用。大量の荷物を出す顧客に繁忙時間帯を避けて持ち込むよう要請するなどして、平準化を図っている。

 長門氏はゆうパックの取扱量が急増し、従業員の業務量が増大していることについて「通常のゆとりあるオペレーションとは違うかもしれないが、ブラック企業ではないという誇りをもってやりたい」と述べた。その一方で、「追加的な労賃は発生しているが、売り上げベースで宅配便増の効果の方が圧倒的に大きい」と語り、収益増に貢献しているとも語った。