ホンダ、日産も次世代電池開発へ EV長距離走行「勝ち技の可能性」

日産自動車の電気自動車「リーフ」の新型モデル=9月6日、千葉市美浜区
日産自動車の電気自動車「リーフ」の新型モデル=9月6日、千葉市美浜区【拡大】

 ホンダと日産自動車が、電気自動車(EV)の走行距離を延ばして充電時間も大幅に短縮できる「全固体電池」をそれぞれ開発していることが21日、分かった。充電に時間がかかるEVの弱みを次世代電池で克服し、普及拡大を狙う。トヨタ自動車も開発を急いでおり、電池技術をめぐる自動車各社の競争が激化している。

 全固体電池は正極、負極、電解質が全て固体で、液漏れの恐れがなく安全性が高いとされる。数分で充電でき、現在主流のリチウムイオン電池の数十分と比べて大幅に短くできる。大容量化に向いているため、1回の充電で走行できる距離を延ばすことも可能だ。

 ホンダ幹部は、全固体電池について「(電動化の)勝ち技になる可能性が非常に大きい」と潜在性の高さを強調する。

 ただ、量産には技術的な課題も多い。トヨタは200人体制で開発を進めており、2020年代前半に車への搭載を計画している。日産も20年代後半の実用化を目指す。ホンダは具体的な時期を明らかにしていない。

 車載用電池をめぐってはトヨタが今月13日にパナソニックとの提携検討を発表し、全固体電池の共同研究を視野に入れている。ホンダも他社との提携を検討しており、今後も業界を超えた協業が活発になりそうだ。