ブリヂストン、パンクしない次世代タイヤの開発加速 スペア・メンテ不要で省資源 (2/3ページ)

パンクしないタイヤを装着した自転車を紹介するブリヂストン革新タイヤ開発部の阿部明彦フェロー=8日、東京都江東区
パンクしないタイヤを装着した自転車を紹介するブリヂストン革新タイヤ開発部の阿部明彦フェロー=8日、東京都江東区【拡大】

  • 空気圧ゼロでも一定距離を走れるブリヂストンの「ランフラットタイヤ」=8日、東京都江東区

 環境面では、加熱すると成形しやすくなる「熱可塑性樹脂」をスポークに採用することで、ゴムを含めて使用する素材を100%リサイクル可能にした。スペアタイヤやジャッキが不要となることで車体が軽量化。これに伴い燃費が改善し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減にも貢献できる。

 開発では、コンピューターによるシミュレーションを繰り返し、材質やスポークの形状も探究。阿部氏は「背反する強度と柔軟性を両立できる材料の開発がハードルの一つだった」と振り返る。

 11年に開かれた東京モーターショーでは、高齢者ら向け電動車いすに採用し展示。13年のモーターショーでは、トヨタ車体の1人乗り電気自動車(EV)「コムス」に装着し披露した。コムス向けエアレスタイヤが耐えられる車両重量は11年発表の第1世代に比べ4倍増の410キロ、最高速度は10倍増の時速60キロまで向上。蓄積した技術を生かして今年4月には、エアレスタイヤを装着した自転車をブリヂストンサイクルと共同開発したと発表した。現在、19年の量産化に向けて準備を進めている。

 ただ、四輪車に適用するためには、乗り心地と耐久性を高次元で両立することが求められる。このためブリヂストンは、さらなる技術の進化を狙う。

競合各社も省資源タイヤの開発に注力