中国自動車大手の浙江吉利控股集団は27日、スウェーデン商用車大手ボルボの発行済み株式の8・2%を取得することで合意したと発表した。吉利は既に乗用車のボルボ・カーを傘下に収めており、「ボルボ」ブランドの事業拡大を図る。
欧州の投資会社セビアン・キャピタルから株を買い取る。取得額は非公表だが、欧州メディアによると約32億5千万ユーロ(約4380億円)。ボルボはトラックやバス、建機、エンジンなどを手掛けており、日本でも事業を展開している。
ボルボは1999年、米自動車大手フォード・モーターに乗用車事業(現ボルボ・カー)を売却。その後フォードは金融危機で経営不振に陥り、2010年にボルボ・カーを吉利に売却した。
吉利の広報担当者はロイター通信に対し、ボルボの商用車と乗用車の統合計画はないと説明した。(共同)