【三菱マテリアル不正】利益確保の重圧 萎縮する子会社 (1/2ページ)

三菱マテリアル本社の入る経団連会館=東京都千代田区(桐原正道撮影)
三菱マテリアル本社の入る経団連会館=東京都千代田区(桐原正道撮影)【拡大】

 三菱マテリアル子会社の不正に関する特別調査委の報告書では「シェア拡大を優先した」ことを原因の一つに挙げ、背景に利益確保の重圧があった可能性をうかがわせた。必要な情報が親会社に届かない実態も鮮明となり、会見では三菱マテリアルの監督責任を問う声が相次いだ。三菱マテリアルは、子会社との関係を含むガバナンス(企業統治)の再構築が迫られる。

 三菱伸銅に関する報告書では、1990年代に自動車用端子コネクター分野へ遅れて参入した際、製造能力を超えて無理な受注に走り、問題製品を多数生んだことが不正につながったと指摘。問題製品の処分で発生する損失の回避も動機とした。三菱マテリアルの竹内章社長は「親会社は実現不可能な利益を強要していない」と強調したが、子会社側が重荷に感じていた可能性は否めない。