パナ、北米向け車載システムにアマゾンAIを搭載 運転者が話しかけることで道案内

北米ビジネスについて説明するパナソニックのトーマス・ゲッパート北米総代表=8日、米ラスベガス
北米ビジネスについて説明するパナソニックのトーマス・ゲッパート北米総代表=8日、米ラスベガス【拡大】

 【ラスベガス=中山玲子】パナソニックは8日、米アマゾン・コム独自の人工知能(AI)「アレクサ」を搭載し、運転者が話しかけることで道案内などを行う車載システムを開発したと発表した。

 世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が米ラスベガスで9日(現地時間)に開幕するのに先立ち、表明した。

 北米向けが対象。その日のニュースを教えてくれたり、外出先から自宅の空調や明かりをオンにするように頼むと応じてくれたりする。インターネットに接続していない状況でも一定の機能が使え、目的地への行き方を尋ねると道順を示してくれたり、車内の空調を操作したりしてくれる。

 パナソニックは車載事業を成長戦略の柱としており、今回はリビングにいるような快適さを追求したコンセプトカーなどを展示する。一方、家電製品の展示を初めて取りやめる。

 開催は12日まで。世界の3900社以上の企業が一堂に会し、AIや自動運転システムなど最先端の技術を紹介する。17万人以上の来場者を見込む。