DeNA、「AIで創薬」事業参入 旭化成ファーマ、塩野義製薬とタッグ

 ディー・エヌ・エー(DeNA)は10日、人工知能(AI)を活用した創薬事業に参入すると発表した。同社のヘルスケア事業の一環で、旭化成ファーマと塩野義製薬と組み、AI創薬の技術的な実現可能性を今月から10月まで共同研究した上で検証する。

 製薬企業側が提供した化合物情報をもとに、DeNA側のAI技術が最適な組み合わせを見つけることで、創薬にかかる時間やコストを半減することが目標だ。

 DeNAによると、創薬課程の初期段階ではIT技術に加え、人間の経験と勘も用いながら、医薬品の候補となる化合物を設計・合成しており、一つの医薬品が完成するまでには、平均4263個の化合物を1つずつ検証する必要があり、3年以上の期間と10億円単位の研究開発費がかかるという。