依存対策、電話・対面で相談拡充 21世紀会、取り組み状況を発表

 遊技業界14団体で組織するパチンコ・パチスロ産業21世紀会(21世紀会)は2017年12月25日、「パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)対策」の取り組み進捗(しんちょく)を発表した。

 まず、「依存問題電話相談体制の強化、対面無料相談会の実施等」については、かねて業界を挙げて支援を行ってきたパチンコ・パチスロ依存問題電話相談機関である認定特定非営利活動法人リカバリーサポート・ネットワーク(以下、RSN)の相談体制のさらなる強化と機能拡充に向けた方策を検討。RSNの電話相談対応時間を、同年11月1日から午前10時~午後10時に6時間延長しているほか、経済的問題などを併せて抱える人に対して、司法書士や精神保健福祉士らを相談員とする「対面による依存問題無料相談会」を同10月から月4回、横浜と東京で継続的に実施している。

 さらに、パチンコホールの現場においては、店舗の従業員が日々の接客を通じて適正遊技を促す「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」制度の運用をスタート。同4月から全国各地でアドバイザー講習会を開催し、同年12月時点で全国に1万6000人を超える従業員が受講を終えるなか、同12月19日から全国的に運用を開始した。なお、3万人までの増員を目指すとともに、現場の意見を反映し、活動の充実を図る。

 これらのほか、「自己申告プログラム」の改善・強化として、同12月1日付で「自己申告プログラム・家族申告プログラム」の運用を開始した。21世紀会では、今後もパチンコ・パチスロ依存問題に取り組み、産業として社会的責任を果たしていくとしている。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)