トラック隊列走行、新東名で実証実験 日野自動車など

 日野自動車などトラックメーカー4社と豊田通商は23日、自動運転技術を活用し、トラック3台が隊列走行する実証実験を静岡県内の新東名高速道路で始めた。運転手が乗るトラックに続いて無人運転車が走る技術の確立を目指す。物流業界の人手不足の解消や労働時間の短縮につなげる。

 浜松サービスエリア(浜松市)-遠州森町パーキングエリア(静岡県森町)間の約15キロで25日まで実施する。3台が約100メートルの隊列を組んで区間を往復し、他の車への影響などを検証する。

 通信機能を使って先頭の車の運転操作を2、3台目にも伝える仕組み。今回はアクセルとブレーキを自動制御し、ハンドルは人が操作した。30日~2月1日にも茨城、栃木両県の北関東自動車道で実験する。

 トラック4社はいすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス。実験は経済産業省などが進める研究の一環で、豊田通商が事業を受託した。