金融庁、銀行カードローン検査の中間結果発表 いまだに融資審査「丸投げ」も

金融庁が入る中央合同庁舎第7号館=東京都千代田区
金融庁が入る中央合同庁舎第7号館=東京都千代田区【拡大】

 金融庁は26日、過剰な貸し付けが問題になっている銀行カードローンに対するメガバンクや地方銀行など計12行への立ち入り検査の中間とりまとめを発表した。融資上限枠について、他行の融資状況を勘案していない銀行が5行あり、同庁は「高い信用を持った銀行だからこそ必要」として融資枠の再設定など態勢の改善を求めていく。

 銀行は現在、貸金業者に適用されている貸し付けを年収の3分の1以下に抑える総量規制の対象外となっている。多重債務者の増加を防ぐためには必要として、12行中7行が他行からの借入額を含め年収の2分の1までとする融資上限枠を自主的に設けたが、融資上限を設けていないケースや年収と同額の融資上限となっているケースもあるという。

 また、融資後に顧客の勤務先の変更や退職による年収の変化の確認をしない事例がみられるとして、同庁は、12行すべてに顧客状況の把握に課題があると指摘した。

 このほか、保証会社に融資審査を「丸投げ」している実態も3行でいまだに見受けられるとして、銀行自らで審査モデルを整備するよう改善を促した。

 立ち入り検査は、銀行カードローン残高が多い12行を選んだ上で、昨年9月から実施した。ただ、具体的な行名は明かしていない。

 金融庁は「自主規制が不十分」として、銀行カードローンを手がけるすべての銀行に対象を広げて監視を継続していく考えだ。