LINE(ライン)は31日、金融事業の強化に向けて新会社「LINEフィナンシャル」を設立したと発表した。ローンや保険を手掛けるほか、仮想通貨の取引所も運営する計画だ。看板サービスである無料通信アプリの利用者を取り込み、収益の拡大を図る。
金融庁に対し、仮想通貨交換業者登録のための手続きを始め、審査を受けていることも明らかにした。どのような種類のローンや保険を販売するかは今後、詰める。他社との提携や合併・買収(M&A)も視野に入れている。
新会社の設立は1月10日付。代表取締役にLINEの出沢剛社長が就いた。資本金は50億円。
LINEはこれまで無料通信アプリ上で展開する送金・決済サービス「LINEペイ」の利用者を順調に伸ばしてきた。インターネットを活用した金融事業に一層の成長余地があると見込んでいる。