LINE、仮想通貨事業参入 金融強化、格安スマホはSBと提携 (1/2ページ)

仮想通貨事業参入について説明するLINEの出沢剛社長(左)=31日、東京都新宿区
仮想通貨事業参入について説明するLINEの出沢剛社長(左)=31日、東京都新宿区【拡大】

 無料通信アプリを提供するLINE(ライン)は31日、金融事業の強化に向けて新会社「LINEフィナンシャル」を設立したと発表した。ローンや保険を手掛けるほか、仮想通貨取引所も開設する。格安スマートフォン事業でソフトバンクと資本業務提携することも公表した。

 金融庁に対し、仮想通貨交換業者登録のための手続きを始め、審査を受けている。新会社ではLINEアプリ内で現金と仮想通貨を交換できるサービスなどを想定。扱う仮想通貨、ローンや保険の種類については今後検討する。資産運用については、業務提携しているインターネット証券のフォリオが担う。新会社の設立は1月10日付。代表取締役にLINEの出沢剛社長が就いた。資本金は50億円。

 巨額の流出事件が起きる中での参入について、東京都内で会見した出沢社長は「セキュリティーは第一義的に考えている」と語り、対策を講じた上でサービスを始めることを強調した。

 LINEは昨年12月、中国の自転車シェアリングサービス大手の「Mobike(モバイク)」の日本法人、モバイク・ジャパンと共同で国内でサービスを始めると発表しており、付随する自転車保険も扱うとみられる。2014年にはQRコードを活用したスマートフォン決済サービス「LINEペイ」を開始。昨年の全世界の取引高は4500億円、登録者数が4000万人となるなど、金融事業に注力している。

「ソフトバンクとやることで相乗効果」