NTT東、平昌でノウハウ学ぶ 東京五輪に向け技術者派遣 (2/2ページ)

リオデジャネイロ五輪会場の通信オペレーションルームで現地の通信会社社員と打ち合わせするNTT東日本の社員(左)=2016年8月(NTT東日本提供)
リオデジャネイロ五輪会場の通信オペレーションルームで現地の通信会社社員と打ち合わせするNTT東日本の社員(左)=2016年8月(NTT東日本提供)【拡大】

 リオで学んだのは、準備万端でも、突然の「変更」が起こるという点だ。放送事業者から急遽(きゅうきょ)、会場外から映像を撮影したいと求められて予定にないケーブルを敷設したり、試合結果によって仕様変更を求められたりと、急な依頼が次々と寄せられた。こうした経験を生かし、東京では“ハプニング”に備えて人員配置などを工夫するという。

 このほか、ぎりぎりまで他のイベントに使われ、工期に余裕のない五輪会場が出ることも予想される。東京オリンピック・パラリンピック推進室の安田真通ネットワークテクノロジ担当部長は「慣れている工事だが、早く正確にというスキルが必要になる。事前準備が非常に重要」と話した。

 また、NTT東の社員らは昨夏から、東京大会を見据えた特別英会話レッスンにも参加。会場内外でインターネット接続がうまくいかないなどのトラブル対応に当たることを想定して開発した独自教材を使い、大会まで最終的には計約1200人が受講する予定だ。(西岡瑞穂)