ルネサス、売上高22.1%増の7802億円 自動車向け好調で4年ぶり反転増 M&Aが次の焦点 (2/2ページ)

自動車や産業機器向けのマイコンを生産するルネサスの那珂工場=茨城県ひたちなか市(同社提供)
自動車や産業機器向けのマイコンを生産するルネサスの那珂工場=茨城県ひたちなか市(同社提供)【拡大】

 だが、思惑通りに成長するのは容易ではない。世界の半導体大手は数兆円規模の巨額買収により、成長分野の自動運転などに必要な技術や製品群を急速に手中に収めているからだ。

 蘭NXPは約3年前に米フリースケールセミコンダクタを約1.4兆円で買収し、車載半導体でルネサスを抜いてトップになった。しかしその後、米クアルコムが、そのNXPを約5兆円で買収すると表明。さらには、米ブロードコムがクアルコムに約13兆円で買収提案し、クアルコムが今月8日に拒否するといった応酬も続く。

 競合の巨大化で国際競争は厳しさを増す見通しで、呉社長は「M&Aは選択肢として常に考えている」と述べた。ルネサスも1月末に同業の米マキシム・インテグレーテッドを約2.2兆円で買収する方向と米国で報じられた。ルネサスは報道を否定したが、電圧制御用のアナログ半導体メーカーを候補にM&Aの議論を活発化させているのは事実で、次の一手が注目される。