東レ 売上高、利益とも最高 17年4~12月期 データ改竄問題の影響否定

 東レが9日に発表した2017年4~12月期連結決算は、最終利益が前年同期比1.0%増の776億円だった。売上高は10.5%増の1兆6488億円で、増収増益となった。売上高と営業、経常、最終の各利益は、いずれも4~12月期として過去最高となった。自動車用エアバッグ素材などが販売を伸ばしたほか、厳冬で冬物衣料の需要が拡大し衣料用も堅調に推移した。

 化学品の市況が好調なことを受けて東レに加え、住友化学、旭化成、三井化学、帝人の5社の最終利益が4~12月期として過去最高を更新した。三菱ケミカルホールディングスも増益。

 東レの福田雄二取締役は同日の会見で、子会社で発覚した製品データ改竄(かいざん)が業績に与える影響について「(足元でも将来的にも)影響はない」と述べた。

 三菱ケミカルの最終利益は前年同期比28.2%増の1689億円。自動車などに使われるアクリル樹脂原料が、市況高騰で採算を改善。住友化学は約2倍の1085億円となった。

 家電などに使われる樹脂原料の価格上昇で旭化成の最終利益は56.5%増の1403億円。三井化学は21.7%増の608億円、帝人は16.6%増の397億円だった。