射幸性抑制、開発自由度高める パチスロ新規則機の概要発表

 回胴式遊技機製造業者連絡会(会長・佐野慎一氏)は1月31日、東京都台東区のオーラムで、パチスロ機の新たな自主的措置(6.0号機基準)に関する説明会を開催。佐野会長、筒井公久副会長はじめ、日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)の兼次民喜筆頭副理事長、岩堀和男技術委員長、日本遊技機工業組合(日工組)の井上孝司副理事長らが出席した。

 冒頭、佐野会長はあいさつで「2月1日に新規則がスタートするが、射幸性を抑えた機械を作ることが最優先課題」と自主的措置の趣旨を強調。これに基づきながら、エンドユーザーにとって、より魅力的なパチスロ機開発への注力を約束した。

 当日は、岩堀技術委員長が今回の自主的措置および新規則下での機種開発について説明。規則改正により、出玉性能の部分で2400枚規制が追加され、依存対策の強化が図られる一方、入賞Sim規制と傾斜値規制の撤廃で、ATやARTと呼ばれる出玉を伴う付加機能の純増枚数を増やすことができるようになるほか、抽せんに関わる設定格差を設けることが可能になるなどゲーム性の幅が広がり、開発の自由度が従来よりもかなり高くなる。

 例えば、新規則下の機種開発では、会社帰りのサラリーマンが短時間で手軽に遊ぶことができるパチスロ機の登場も期待される。

 なお、新規則下で開発される6.0号機基準のパチスロ機は、2カ月を準備期間として設けることになり、4月1日からの申請となる。そのため、6.0号機基準の新機種は10月ごろにも市場にリリースされる見通しだ。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)