日本郵船と川崎汽船を制裁 EUがカルテル認定

 欧州連合(EU)は21日、日本の海運大手3社を含む計5社が自動車輸送を巡ってカルテルを結んでいたと認定したと発表した。このうち日本郵船に1億4182万ユーロ(約187億円)、川崎汽船に3910万ユーロの制裁金支払いを命じた。

 海運カルテルには商船三井も含まれているが、自主的な情報提供など欧州委に協力したため制裁金を全額免除された。

 発表によると、5社は2006~12年にかけ、乗用車やトラックなどを欧州と他の大陸との間で輸送する際の価格を調整したり、互いの顧客を奪い合わずに現状を維持できるよう合意したりしていた。(共同)