アップル、コバルト鉱山丸抱え 電池需要急増で自動車業界も食指 (2/3ページ)

コンゴ南東部コルウェジにある銅・コバルト鉱山の冶金プラント(ブルームバーグ)
コンゴ南東部コルウェジにある銅・コバルト鉱山の冶金プラント(ブルームバーグ)【拡大】

 スイスの資源大手グレンコアのグラゼンバーグ最高経営責任者(CEO)は昨年12月、コバルトについて協議している複数の会社の一つとしてアップルの名前を挙げていた。

 コバルトの使用量は今後急増が見込まれている。英調査会社ダートン・コモディティーズの試算では、EV向け電池などでの使用量は2017年の5万トン超から、25年には約16万トン、30年には約32万トンと急速に伸びる見通しだ。

 価格は過去18カ月間で3倍以上と急上昇しており、現在は1トン当たり8万ドル(約858万円)に達している。

 長期間の調達契約も

 コバルト確保に向けて動いているのはアップルだけではない。独BMWやフォルクスワーゲン(VW)などの自動車各社や、韓国サムスン電子傘下の電池メーカー、サムスンSDIも数年間にわたるコバルト調達に向けた契約の締結を急ぐ。

 豪資源会社のオーストラリアン・マインズは今月21日、韓国の石油大手SKイノベーションとの間で、コバルトとニッケルの供給契約を結んだと発表した。供給される金属の総額は現在の価格で約50億豪ドル(約4184億円)で、期間は最長で13年間に及ぶ。SKイノベーションは調達する金属をEV向け電池生産に使う計画だという。

 BMWは25年までにEV12車種の発売を計画しており、コバルトやリチウムなどの使用量が10倍に増えると見積もる。同社の調達責任者は今月、独紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)に、間もなく10年間の調達契約を締結すると明かしていた。

VW、トヨタも動く