3メガバンク、QRコード決済参入 システム開発連携、キャッシュレス化の起爆剤にも

アリペイによるQRコード決済。メガバンクが参入すれば、キャッシュレス化が進む可能性がある(ブルームバーグ)
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 ■キャッシュレス化の起爆剤にも

 三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが連携し、QRコードをスマートフォンで読み取って支払う決済に参入する方向で検討していることが27日、分かった。決済規格の統一やシステム開発で協力する見通し。中国などで同様の決済手法が爆発的に広がる中、現金信仰が根強い日本でもキャッシュレス化が加速する可能性がある。

 QRコード決済では、利用者が専用アプリを入れたスマホをかざして店舗が発行したQRコードを読み取り、銀行口座などからお金が引き落とされる仕組み。3メガ銀はこれまで別々にシステム開発を進めてきたが、規格の乱立を防ぐため連携する。必要なシステム投資などを共同で行う新会社の設立も検討している。

 大手行幹部は「インフラを標準化することで、コスト削減などさまざまなメリットがある」と指摘する。

 QRコードはスマホのカメラで簡単に読み取れるため、電子マネー決済の読み取り機に比べ導入費用が格段に安い。中国では電子商取引大手アリババ集団の「支付宝(アリペイ)」の利用が急速に拡大。国内でも楽天や無料通信アプリのLINE(ライン)などIT大手が普及に乗り出した。

 ただ、国内ではキャッシュレス(非現金)決済の比率が2割程度に止まり、5割を超える中国や韓国に比べて少ない。政府は経済活動の活性化に加え、2020年東京五輪・パラリンピックなどで増加する訪日外国人客の利便性向上にも必要だとしてキャッシュレス環境の整備を成長戦略で掲げており、27年までに4割まで増やす目標だ。

 ニッセイ基礎研究所の福本勇樹准主任研究員は「メガバンクが協力すれば大規模なサービスになり、利便性も高まる。キャッシュレス化が進む起爆剤になる可能性がある」と指摘している。