神鋼、トヨタに米国で集団訴訟

 神戸製鋼所のアルミニウム・銅製品などのデータ改竄(かいざん)問題をめぐり、米消費者が5日、低品質の金属部品を車に使用したのは、消費者保護に反するなどとして、神戸製鋼とトヨタ自動車を相手取り補償を求める集団訴訟をカリフォルニア州の連邦裁判所に起こした。ロイター通信が6日報じた。

 神戸製鋼の一連の不正で、米国内で集団訴訟が起きたのは、これが初めてという。

 原告は、トヨタ車の「プリウス」や「カムリ」などに神戸製鋼の低品質の金属部品が使われていると主張している。

 訴訟に関して、神戸製鋼では「確認中だ」(広報担当)としている。

 神戸製鋼は、自動車だけではなく、飛行機や電車のメーカーにも金属部品を供給している。このため、今後訴訟が広がることが懸念される。(ニューヨーク 共同)