「原子力は将来もベースエネルギー」 外交評論家の金子熊夫氏が講演 ゼロ政策は批判

 共著書『小池・小泉「脱原発」のウソ』のある外交評論家、金子熊夫氏は13日、日本外国特派員協会で講演し、「将来的にも原子力を主力のベースエネルギーとして活用すべきだ」と述べた。小泉純一郎元首相や立憲民主党などは原発の停止や廃止を目指す「原発ゼロ」法案を提案しているが、エネルギー安全保障の観点から「非現実的だ」と批判した。

 金子氏は資源が乏しい日本が原発ゼロになると、国際的な競争力を失うと説明。政府が進める既存原発の再稼働は「(価格)競争力がある」として、平成42年度に最適な電源構成を実現するため現状の5基から30基程度まで増やす必要があると指摘した。

 また小泉氏らが導入を推進する太陽光など再生可能エネルギーは出力が安定せず「(ベース電源として)原発に取って代わることはできない」と強調した。