メルカリ、対面アプリを5月31日に閉鎖 上場に向け法令順守を徹底か

スマートフォンのアプリ「メルカリアッテ」の画面
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 フリーマーケットアプリを運営するメルカリ(東京)は16日、利用者の対面による物品受け渡しを仲介するアプリ「メルカリアッテ」を5月31日に閉鎖すると発表した。自転車シェアなど新規事業に力を入れるためと説明している。

 メルカリアッテは物品郵送を仲介する「メルカリ」とは別のアプリ。送料のかからない手軽さが売りだが、素性の分からない相手との対面は怖いといった声もインターネット上などで出ていた。メルカリは株式の新規上場が取り沙汰されており、法令順守の徹底に向け不安のある事業を終えておく狙いもあるとみられる。

 メルカリアッテは平成28年3月に開始。今年3月時点で約750万のダウンロードがあった。24時間体制で利用者のメッセージを確認し、異性との出会い目的など規約に反した投稿を削除してきたという。

 メルカリの広報担当者は、利用者からの苦情やトラブルを理由にアプリを終了したとの見方は否定した。