花見や歓迎会で飲酒の機会が増えるシーズン、体調や翌日の仕事を考えてノンアルコールビールを選ぶ人もいるだろう。そうした需要に応えようと、飲料メーカーは味わいに加えて「健康志向」をアピールした商品を販売している。
アサヒビールの「アサヒ ヘルシースタイル」は食物繊維「難消化性デキストリン」を配合し、食事に含まれる脂肪の吸収を抑えたノンアルコールビールだ。特定保健用食品（トクホ）の指定を受けており、食生活の改善にも役立ててほしいとしている。ビールらしいこくと、すっきりした味わいを両立させた。３５０ミリリットル缶入りで、想定価格は１４７円前後。
花王が２０１７年夏から本格展開している「ヘルシア モルトスタイル」は特定保健用食品で、茶カテキンを豊富に含んでいて、食事に含まれたり体に付いたりした脂肪を燃焼しやすくする。欧州産麦芽エキスを使用してビールらしい風味にした。３５０ミリリットル缶入りで、希望小売価格は１９４円。
サントリービールが今年リニューアルした「オールフリー コラーゲンリッチ」は、１缶（３５０ミリリットル）当たりコラーゲンが２０００ミリグラム入っている。コラーゲンは分子を細分化し、体に吸収されやすいようにした。３０～４０代の働く女性を主な消費者と考え、フルーティーですっきりとした味わいに仕上げた。想定価格は１４５円前後だ。