茶畑見ながら仕事しませんか 京都・和束にサテライトオフィス

和束スマートワークオフィス。窓からは茶畑の景観が一望できる
和束スマートワークオフィス。窓からは茶畑の景観が一望できる【拡大】

 従業員が会社に通わずに仕事ができる空間を提供する「和束スマートワークオフィス」が京都府和束町体験交流センターに完成した。今月から京都市内の旅行業者が社員を派遣し、先行的に利用しており、町は「働き方改革が求められる時代。多くの人や企業に利用してもらえたら」としている。

 和束町は国の地方創生推進交付金など1千万円をかけて同センター2階にオフィスを新設。茶畑の景観が一望できる窓際に個別ブース型デスク6席のほか、会議スペースやインターネット環境などを整備した。

 3月から利用するのは、近畿日本ツーリスト関西京都支店。自宅を含め、会社以外でもできる業務が増えているといい、観光地としての拠点づくりと働き方改革の観点から、サテライトオフィスとしての利用を決めた。社員を週1回派遣して業務を行うほか、住民との交流も図るという。

 鈴木国雄支店長は「茶畑の景観は観光資源として大きく発展する可能性を秘める。地元に拠点を置くことで地域振興とビジネスにつなげられれば」と話す。

 町は4月から本格運用する方針で、利用料は1日最大千円を想定。短時間の利用も受け付ける。今後、活用セミナーや誘致モニターツアーを行うなど、利用を呼びかけていく。