国際協力銀、三菱UFJと協調融資 トヨタ系ディーラーの海外初進出を支援

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 国際協力銀行がトヨタ自動車系ディーラーのトヨタカローラ南海(TCN、堺市)の海外初進出に対し、三菱東京UFJ銀行と協調融資を行うことが28日、分かった。このうち国際協力銀は300万ドル(約3億1700万円)を融資する。日本らしい高品質の整備サービスを海外に広める取り組みを金融面から後押しし、裾野の広い自動車産業全体の活性化につなげる。

 TCNは昨年3月、ベトナムに初めての海外現地法人を設立。今年5月の営業開始を目指す。地域密着型のディーラーの海外進出は珍しい。高級車ブランド「レクサス」など人気車種の整備で培ってきたノウハウをトヨタに評価され、ベトナム進出を打診された。今回の融資を受けて、車体を持ち上げる機械やタイヤの調整に使う機械を購入する計画だ。

 国内自動車市場は、少子高齢化や同じ車両を複数の人で使う「カーシェアリング」の普及などで先細りが予想される。一方、ベトナムでは昨年27万台の車が売れ、うち約6割は日本車が占めた。今年は32万台を超える見通しで、順調に市場が成長。TCNの高度な技術やサービスが広まれば、日本車のさらなるシェア拡大も期待できる。

 国際協力銀にとって、小売業の中堅・中小企業の設備投資向け融資はこれが初めて。同行は2012年4月の日本政策金融公庫からの分離・独立後、中堅・中小企業向けの支援を強化してきた。支援実績は12年度の34件341億円から、16年度は114件810億円まで拡大した。