フェイスブック、不正利用の個人情報は最大で8700万人分

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 米交流サイト大手フェイスブック(FB)は4日、英政治コンサルティング会社により不正利用されたとみられる個人情報が最大で8700万人分に上ると発表した。大半は米国居住者の情報という。米英メディアはこれまで5千万人分を超えると伝えていた。

 また再発防止策なども発表。FBと連携したアプリによる個人情報の利用を制限するほか、サービス規約とデータの活用指針も見直し、利用者の個人情報保護の姿勢を明確化する。

 FBの管理体制への疑念が高まっており、対策を打ち出すことで、信頼回復につなげたい考えだ。

 この問題を巡っては、英国の研究者が性格に関するFB向けのクイズのアプリを開発し、利用者の友人を含めた個人情報を英政治コンサルティング会社と共有。2016年の米大統領選で同社が情報を不正利用し、トランプ陣営の選挙戦を支援したとされている。

 FBのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は11日、米議会下院のエネルギー・商業委員会の公聴会で、今回の問題について証言を行う予定。(共同)